手帳やスケジュール帳、カレンダーの日曜始まりのメリットについて3つ、日曜の夜に語ってみる。



発想の転換というやつです。

手帳やカレンダーを選ぶ季節になりました。寒くなると手帳という空気になるのですが、選ぶ側の大きな要素として毎年必ず問題になるのが「カレンダー、スケジュールが日曜日始まりか月曜日始まりか」と言うことです。
壁掛けや卓上カレンダーは日曜始まり、手帳やスケジュール帳は月曜始まりという慣習が多く広がっています。手帳は仕事で使うもの、というイメージが強いのか、特に海外ものの手帳では日曜日が追いやられてしまったレイアウトも散見されます。


仕事の休日によって左右される要素であるのはもちろんなのですが、今回は土日休みの方にも、あえて日曜始まりのカレンダーをお勧めしてみます。

日曜始まりのメリット1、一週間の準備をする余裕ができる

1週間のスタートを月曜日にすると、月曜日の朝いきなり仕事のためにトップギアに入れないといけないのでストレスが非常に掛かります。また、1週間の疲れを取るための日曜日という考え方にもなってしまい、アクティブに日曜日を有効に過ごすモチベーションを作れなくなってしまいます。ワークライフバランスという言葉が非常に流行っていますが、仕事もプライベートも同じように積極的にマネジメントしていく必要があります。そのため日曜日は休息の日ではなくライフに対してよりコミットするための日と考えるべきでしょう。

日曜始まりのメリット2、祝日の影響を受けずにルーティンを作ることができる

ハッピーマンデー制度の影響により、月曜祝日という日にちが増えています。また、日曜日が祝祭日と重なると月曜日は振替休日になります。2018年の場合、曜日別祝日日数は下記のようになっています。
2018年全祝日 16日
月曜 9日(うち振替休日4日)
火曜 0日
水曜 1日
木曜 1日
金曜 2日
土曜 3日
日曜 4日
長期休暇等の影響を考慮に入れなかった場合、営業曜日としては月曜日は最も少なくなります。1年は52週間と1日。火曜平日が52日あるのに対して、月曜平日は43日と83%しかありません。月曜始まりのルーティンは、約5回に1回は崩れてしまうのです。月曜日は定例会議という会社も多いかもしれませんが、「祝日の場合は休み」というルールにしてしまうと5回に1回は休んでしまうことになります。
日曜日から1週間が始まるリズムを作ると、必ず毎週同じようなルーティンからスタートすることができます。1週間に対しての備えをすることができ、月曜日が仮に祝日だった場合はバッファがさらに1日増えるという考え方をすることもできます。

日曜始まりのメリット3、家族や職場のカレンダーとの同期が取りやすい

日曜始まりカレンダーに対する怨嗟とも取れる記事はたくさん見つけることができます。



様々な理由が推察されていますが、結局日曜始まりカレンダーが世の中に普及している理由は「習慣」ということになっています。これはつまり、大きな理由がなければ今後も一気には変わらないということを示唆しています。カレンダーを目にする機会は日常の様々なシーンで存在します。職場や学校、家庭でも壁掛けだったり卓上だったり。ぱっと見たときに意識の中で混乱せず同期が取れるのは普及している日曜始まりであることは明白です。普及しているから合わせる、というのは合わない人からすると癪な気もしますが、人との意思疎通の妨げになってしまっては意味がありません。

仕事やライフスタイルの変化で、都度ツールを工夫してみることが一番

ここまでまとめたのは、日曜始まりというビジネスシーンから見ると「ちょっとイケてない」ツールに対する一つの考え方の提示です。月曜始まり派は強烈にそれを支持しますし、週末の続きの予定が管理できたり、ビジネスとプライベートを綺麗に分けられたりと実際にメリットも多く存在します。英国を中心とした多くの欧州の国では正式に月曜始まりカレンダーを採用しています。私自身もずっと月曜始まり派でしたが、現在使っているツールはガントチャートがメインのためそもそも何曜日始まりかどうかの重要性が下がったので、世の中に合わせて日曜始まりにしてみたら余裕を持って一週間を迎えられるという思わぬ副産物があったのがこの記事をまとめたきっかけです。
スケジュール管理については、100人いれば100人の回答があります。誰かのやり方が絶対ではないのに加え、人はその立ち位置が社会の中で様々に変わることがありますので、その度に自分を管理するツールを工夫し、柔軟に検討してみることが大事です。「絶対にこれじゃないとダメ」という先入観を捨てて、いろいろと試してみることをお勧めします。

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ABOUTこの記事をかいた人

クラハイト合同会社CEO  中小、ベンチャー、ひとりメーカー向けTIPS情報メディア「monotips」の編集長。ものづくりメーカーの経験を活かした、ベンチャー、中小、個人メーカー、企業の業務改善コンサルティングを行なう。株式会社ロンド工房のクリエイティブ・ディレクターとして、皮革製品、文房具、雑貨の企画、製造、販売も行なっている。